下柳さん

横浜2−3×阪神
 すってっきー。下さん素敵。

 冷静ではいられなかった。声を上ずらせ、肩を震わせ、目の焦点も定まらない。「奇跡ですよ。何で打ったんやろ」。思わず飛び出た関西弁。引き揚げる阪神・鳥谷から、普段のクールな雰囲気は消えていた。
 値千金だった。六回には同点に追いつく8号ソロ。さらに十回、左中間に飛び込むサヨナラ9号ホームランで、下柳からも「ありがとう」と最敬礼された。6月22日の中日戦以来、今季2度目のサヨナラ弾。2年目の若虎は本当に成長していた。
 目標としていたフル出場も達成。そんな問いかけにも、「それよりも、今は何でホームランを打っちゃったのか」と動揺して、周囲を笑わせた。
 岡田監督は「最後に一番いい形の終わり方。本当にいい一発だった」と絶賛。クールな男が見せたホットな一瞬で、虎は有終の美を飾った。

                 2005年10月6日(木) 10時53分 デイリースポーツ

 関西弁の鳥谷が可愛いわな。