流水大説

コズミック (講談社ノベルス)

コズミック (講談社ノベルス)

 はじめての清涼院流水。そして挫折。荒業の最初と最後だけ読む、をしてしまいました。
 だって、すごいんですもの。1200の密室と1200の死体。密室卿からのメッセージ。最初からすでにお腹いっぱいの予感はあったのですが。ネタバレをしますとですね、密室殺人とみせかけ、実は宗教的な集団自殺、それを指示した教祖というのが、松尾芭蕉、と見せかけて実は卑弥呼、と思わせておいて結局曹操。という話でした。ひ、ひどいよねー。ひどすぎる。
 いま確認したら、キーワードだけ浮かび上がってて、全く反転させた意味がないのに気付いた。
ぼくらの時代 (新風舎文庫)

ぼくらの時代 (新風舎文庫)

 こちらは久しぶりの栗本薫。読み返そうと手にとって、実は初めて読むのに気付く。面白かったです。確かに無理があるトリックですが、青春ものとしてすごくよいですよね。そして、解説を読むと、そこで引き合いに出されている作品が読みたくなります。
 というわけで次に読みたいのはこれ。
誘拐作戦 (創元推理文庫)

誘拐作戦 (創元推理文庫)